ChromeブラウザのポリシーでLegacy Browser Support(従来のブラウザのサポート)を機能させるための最低限の設定についてご紹介します。
Legacy Browser Supportとは?
任意のwebサイトをIEなどリダイレクトする機能です。IE前提で作成された自社システムなどではこの機能を利用して、Chromeと併用します。
【注意】Chromeのバージョンが74以降の場合は、アドイン「従来のブラウザサポート」は導入しないでください。誤動作のもとになります。
【参考】https://support.google.com/chrome/a/answer/9270076?hl=ja
Chrome ブラウザ バージョン 74 以降では、LBS 機能は Chrome ブラウザ MSI に統合されています。LBS をオンにすると、Chrome グループ ポリシー テンプレートで LBS を管理するためのポリシーを設定できます。これにより、LBS 拡張機能(補足:従来のブラウザサポートのこと)をインストールして別の LBS のグループ ポリシー テンプレートにポリシーを設定する必要がなくなりました。
クライアント環境 OS:Windows10(Enterprise) Chrome:バージョン78
ポイントは、次の3項目に設定を行うことです。
Google → Legacy Browser Support
→設定したウェブサイトに対して起動する代替ブラウザ
→従来のブラウザのサポート機能を有効にする
→代替ブラウザで開くウェブサイト

設定したウェブサイトに対して起動する代替ブラウザ
IE11のexeファイルパスを設定します。
ラジオボタン「有効」を選択し、設定したウェブサイトに対して起動する代替ブラウザ。に「C:\Program Files\internet explorer\iexplore.exe」を入力します。例えば、Firefoxを使いたい場合は、Firefoxのファイルパスを入力します。

従来のブラウザのサポート機能を有効にする
この項目が有効でないと、他の項目をいくら設定してもLBS機能は働きません。 「有効」を選択します。

代替ブラウザで開くウェブサイト
実際にリダイレクトするwebサイトのページのURLを登録します
1.「有効」を選択します
2.「表示」ボタンを押して、URLを登録します。


登録するURLは、トップドメインで、特定のページだけでもどちらでも可能です。経験上の注意点として・・
・日本語が含まれるアドレスでは利用できない
・ネットワークフォルダを指定すると、エクスプローラーで開ける(日本語が含まれるとURLの場合は正しく機能しません。ブラウザ起動時のページが開く)
・同じサイトでも、ユーザーによって、利用しているURLが微妙に異なる場合があるので、基本はトップドメインで登録した方が良い(http://www.xxxx.co.jp/と http://www.xxxx.co.jp/ login.aspx のように、同じサイトでも微妙に異なっている事例があった。対象URLに後者だけしか登録していなかった。)